かもめ食堂とシナモンロール
映画『かもめ食堂』の印象的なシナモンロール。
焼きたてを頬張るサチエとミドリがとても幸せそうで、思わず周りの人たちも引き寄せられてしまうシーンが大好きです。
日本で見るシナモンロールと言えば、ぐるぐると渦を巻いた形が一般的ですがフィンランドのシナモンロールは一風変わった形をしています。
小さな丸い渦が2つ横並びにくっついた形で、
フィンランド語で「コルバプース」と呼ばれます。言葉の意味は“平手打ちされた耳”という意味です。

カメレオンの顔のような不思議な形。
劇中で主人公のサチエが焼くのはこの形。
長方形に伸ばした生地にシナモンシュガーを振って、端からぐるぐる巻いて、その筒状の生地を右斜め・左斜めと交互に切って2つの渦がある台形の生地を作ります。
そして、2つの渦の間に両手の小指を押し当てながら左右に引くとあの特徴的な形が現れます。
フィンランドのシナモンロールは、アメリカのコッテリと甘いものと比べて、カルダモンが効いていて甘さ控えめの硬い生地が特徴です。
これをコーヒーと一緒にいただくのがFIKAです。
北欧の中でも生地の種類や形に違いがあり、発祥地のスウェーデンはひねって編み込んだ形。
デンマークはサクッとしたデニッシュ生地にアイシングのかかった渦巻き型が主流です。
シナモンロールと言えば、作家・益田ミリさんの
『考えごとしたい旅 フィンランドとシナモンロール』という
エッセイの中で色々なカフェのシナモンロールの写真が掲載されています。
どのお店にも特徴があるので、カフェ巡りをしながら食べ比べをしているのが楽しそうでした♩
旅をするときにはいつも何かテーマを決めていくと充実した時間が過ごせると感じます。わたしは一人旅で本屋さんに立ち寄るのが大好きです。
自分と向き合うゆったりとした時間の過ごし方を思い出させてくれる本です。
シナモンとは
シナモンはクスノキ科常緑樹の樹皮を乾燥させてできるスパイス。
効能は体を温めて、血の巡りをよくして冷え性の改善にも効果があるとされており、抗炎症作用や強い抗酸化作用を持っています。
冷え性やアレルギー持ちの私にはピッタリの食材なので、体が求めていて美味しいと感じるのかなと思ったりします。
ここ数年、シナモンの入ったお菓子やパンにハマっています。
きっかけはBLUFF BAKERYのキャロットケーキにハマったこと。
米粉で手作りしたり、いろんなお店を食べ比べています。
あと、歳のせいなのか、スパイスや薬味がおいしく感じられるようになりました。
味覚ってだいぶ変わっていきますよね。
推しシナモンロール
元町・中華街 のり蔵

和モダンな外観で雑貨屋さんのよう。
北海道小麦を使ったパンは種類がとても豊富。
店内は小麦のいい香りに包まれていて、いつも何にしようか悩んで店内をぐるぐると回ってしまいます。
海苔や山椒など和食材を使った惣菜パンもユニークで美味しいですが、亭主さんは食パンがおすすめだそうです。
お正月にはパンのおせちも作られているようでとても魅力的。
私はここのシナモンロールが世界で一番美味しいと思っています!
ぐるぐると巻いたデニッシュ生地はとても軽くて、大きいですが独り占めして全部食べてしまいたくなります。
コーヒーや抹茶バージョンもありますが、いつものノーマルが食べたすぎて買えずにいます。次回こそは贅沢に2個買いをしようと思います。
まだまだ、私のシナモンブームは続きそう♩
営業時間 9-18
定休日 月・火・金
アクセス 神奈川県横浜市中区山下町81 1F
MM線元町・中華街駅より徒歩3分
※インスタグラムで営業日時を調べてから行くのがおすすめです。
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